クラウドでシステムを稼働する大きなメリットは、ダウンタイムなしに気軽にソフトウェア・アップデートを行えることです。VMware Cloud Foundationに内蔵の自動パッチおよびアップグレード機能を利用して、IBM Cloudは、きわめて
簡単かつ直観的にソフトウェア・アップデートのインストールを実行することができます。
このインタラクティブ・シミュレーションでは、IBM Cloudで稼働するVMware Cloud Foundationインスタンスに
ソフトウェア・アップデートを適用する方法を見ていきます。
このパートでは、ハンズオン・ラボのインタラクティブ・シミュレーションを行います。このシミュレーションでは、実環境で操作しているかのように、ソフトウェアのインターフェースを利用できます。
オレンジ色のボックスは、クリックできる場所を示します。左キーと右キーで、シミュレーションを前後に移動することができます。
利用できるアップデートの確認
最初にIBM Cloudにログインして、利用できるアップデートがあるかどうか確認します。
- ブラウザの［IBM Cloud for VMware Solutions］タブをクリックします
- IBMポータルにログイン済みで、インフラストラクチャーが表示されています。まず、現在インストールされているソフトウェアのバージョンを見てみましょう。
- ［Summary］をクリックします
- プロパティの下に、デプロイ済みのコンポーネントとそのそれぞれのバージョン番号が表示されます。ここでは、vCenter Server version 6.0 update 2a（ビルド番号 4632154）とNSX for vSphere version 6.2.4（ビルド番号4292526）が現在稼働中であることがわかります。
- 注意：さらに下方向にスクロールすると、他のソフトウェア・コンポーネントとそのバージョンを見ることができます。このシミュレーションでは、vCenter ServerとNSXのバージョンだけを確認し、アップデートのスケジューリングのステップに進みましょう。
ソフトウェア・アップデートを適用する
- ［Update and Patch］をクリックします
- 現在Cloud Foundationに利用できるソフトウェア・アップデートがあることがわかります。このアップデートのIBMバージョン番号は1.7で、ステータスは利用可能となっています。特定のCloud Foundationソフトウェア・コンポーネントとその特定バージョンを含むアップデートの詳細を確認しましょう。
- 下向き矢印をクリックしてアップデートの詳細を開きます
- ここで、Cloud Foundationインスタンスにアップデートを適用するのにかかる推定時間と、アップデートに含まれるソフトウェア・コンポーネントについての詳細情報を見ることができます。ご覧のとおり、SDDCソフトウェア・スタックに対するこのアップデートはかなり広範に及ぶものです。アップデートには以下が含まれます：
- VMware SDDC Managerのアップデート（バージョン 2.2から2.3）
- NSX for vSphereのアップデート（バージョン 6.2.4から6.2.6）
- vCenter Serverのアップデート（バージョン 6.0u2aから6.0u3b）
- 全ホストへのESXi 6.0 Express Patch 7cの適用
- 確認が済んだので、アップデートを適用しましょう。
- 上向き矢印をクリックして、アップデートの詳細ウィンドウを折りたたみます
- ACTIONSの下のアイコンをクリックします
- ［Update Now］をクリックします
- ［Update］をクリックして、アップデートを確定します
- 以上の操作により、アップデートはスケジュールに入れられ、Cloud Foundationインスタンスに適用されます。アップデートはバックグラウンドで適用されるため、システムを停止する必要はありません。
- ［X］をクリックして、［Your selected updates are being installed］ポップアップを閉じます。
- アップデートの実行中、アップデート適用の進行状況を観察し、追跡することができます。実際のアップデートは完了までに数時間かかるため、シミュレーションでは、早送りにしています。アップデートが完了すると、「Installed Software Update」としてリストに表示されます。
ソフトウェア・アップデートを検証する
- スクロールバーをクリックして、上方向にスクロールします
- ［Summary］をクリックします
- アップデートが問題なく終了して、現在のサマリーにvCenter ServerとNSXの新バージョンが反映されていることに注目してください。vSphere Web Clientに切り替えて、アップデート後、SDDCのステータスをチェックしましょう。
- ［vSphere Web Client］タブをクリックします
- ［Hosts and Clusters］をクリックします
- ここで、ESXi 6.0 Express Patch 7cが適用されたことが確認できます（ビルド番号5251623で照合可）。
- ［Home］アイコンをクリックします
- ［Networking & Security］をクリックします
- ［Installation］をクリックします
- ［Host Preparation］をクリックします
- ［SDDC-Cluster］を拡大します
- ここで、NSXのバージョンが6.2.6にアップデートされていることを確認できます
以上が、IBM Cloudで稼働するVMware Cloud Foundationにソフトウェア・アップデートを適用する方法の概要です。
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