VMware Hands-on Labs - HOL-SDC-1608-SpringRelease


実習ラボの概要: Virtual SAN 6.2 の新機能

実習ラボのガイダンス


この実習ラボでは Virtual SAN 6.2 の新機能について詳しく説明します。

このトレーニングには 5 つのモジュールがあります。

1. オール フラッシュの Virtual SAN クラスタ: Virtual SAN クラスタには 2 台以上の物理ホストが含まれます。各物理ホストは、磁気ディスクとフラッシュ デバイスが組み合わされている場合 (ハイブリッド構成) とすべてがフラッシュ デバイスの場合 (オール フラッシュ構成) があり、これらが Virtual SAN の分散データストアにキャッシュとキャパシティとして使用されます。Virtual SAN では、重複データを排除するためにデデュープと圧縮を使用します。これらの手法により、ニーズを満たすために必要なストレージの総量を低減できます。

2. パフォーマンス サービスの有効化: 新しい Virtual SAN クラスタを作成したときには、パフォーマンス サービスは無効になっています。Virtual SAN のクラスタ、ホスト、ディスク、仮想マシンのパフォーマンスを監視するには、Virtual SAN のパフォーマンス サービスを有効にします。パフォーマンス サービスを有効にすると、統計データを収集するための統計データベース オブジェクトがデータストア内に配置されます。この統計データベースは、クラスタの Virtual SAN データストアに配置されるネームスペース オブジェクトです。ここでは、パフォーマンス サービスを有効にします。

3. ストレージ ベースのポリシー管理: Virtual SAN 6.2 では、パフォーマンスと可用性を確保しながらストレージのキャパシティ消費を最小化するために、オール フラッシュ構成用に最適化された容量効率化テクノロジーが導入されました。そうした新機能の 1 つである RAID5/6 イレイジャー コーディングは、可用性とパフォーマンスのレベルを保ちながらキャパシティ消費を削減することで、総所有コストを低減します。もう 1 つはオブジェクト チェックサムです。この機能により、Virtual SAN クラスタ内のデータの整合性が維持されます。チェックサムは、ハイブリッド構成とオール フラッシュ構成の両方の Virtual SAN で利用できます。

4. スパース仮想マシン スワップ オブジェクト: この新機能を使用して仮想マシンのスワップをシンとして展開することで、キャパシティの容量の消費を大幅に削減できます。その効果は、展開済みの仮想マシンの数、仮想マシンのスワップ領域のサイズ (基本的には、仮想マシンに割り当てられた未予約メモリのサイズ) によって決まります。

5. Virtual SAN ストレッチ クラスタ: フォルト ドメイン、2 ノードの Virtual SAN、Virtual SAN ストレッチ クラスタなどの機能に新しいウィザードが導入され、セットアップ プロセス全体が非常にわかりやすくなりました。Virtual SAN を非常にシンプルに保つことは、今もなお Virtual SAN 開発の中心的な目標となっています。

実習ラボ責任者: John Browne、Ken Osborn、Tony Okwechime、Jitender Rohilla


 

アクティベーション プロンプトまたはウォーターマーク

 

実習ラボを初めて開始すると、Windows がアクティベートされていないことを示すウォーターマークがデスクトップに表示される場合があります。

仮想化の大きなメリットの 1 つが、仮想マシンを移動して任意のプラットフォームで実行できることです。ハンズオン ラボも、このメリットにより複数のデータセンターから実行できます。ただし、こうしたデータセンターは必ずしも同じタイプのプロセッサを使用しているとは限りません。そのため、インターネットを介して Microsoft のアクティベーション チェックが行われます。

しかし問題はありません。VMware とハンズオン ラボは、Microsoft のライセンス要件に完全に準拠しています。この実習ラボは自己完結型ポッドであるため、Windows アクティベーションに必要なインターネットへのフル アクセス権限がありません。インターネットへのフル アクセス権限がないと、この自動プロセスは失敗し、このウォーターマークが表示されます。

これは表面的な問題であり、実習ラボには影響しません。ご不明な点やご心配な点がありましたら、お気軽にサポートまでお問い合わせください。サポートは、VMworld のハンズオン ラボ コーナー、エキスパート主導のワークショップ、またはオンラインで受け付けています。ハンズオン ラボをより良くするために、ご意見をお聞かせください。

 

 

キーボードに関する注意事項

 

注: US 配列以外のキーボードを使用している場合、接続方法によっては、記号 " および @ の場所が逆であったり、異なっていたりすることがありますので、注意してください。

ControlCenter 仮想マシンのシステム トレイのキーボード アイコンをクリックすると、スクリーン キーボードを表示できます。

 

モジュール 1: オール フラッシュの Virtual SAN 6.2 クラスタ

オール フラッシュの Virtual SAN クラスタ


Virtual SAN は、オール フラッシュ ストレージで構成することも、ハイブリッド ストレージで構成することもできます。以前のバージョンの Virtual SAN では通常、読み取りと書き込みのキャッシュ用にディスク グループごとにフラッシュ ディスク (SSD) が 1 つのみ存在しました。ディスク グループ内のその他のすべてのディスクは、通常の SAS または SATA の磁気ハード ディスクで、キャパシティに使用されます。これはハイブリッド Virtual SAN 構成と呼ばれています。

オール フラッシュの Virtual SAN を作成すると、フラッシュ ディスク (SSD) をキャッシュ層とキャパシティ層の両方に使用できます。

オール フラッシュの Virtual SAN データストアは、vSphere Web Client だけで構成できます。


 

vSphere Web Client にログインする

 

vSphere Web Client を開始するには、デスクトップのアイコンから Mozilla Firefox を起動します。 

 

 

vSphere Web Client にログインする

 

次の認証情報を使用するか、[Use Windows session authentication] のボックスを選択して、vSphere Web Client にログインします。

User name : administrator@corp.local
Password : VMware1!

[Login] をクリックします。

 

 

[Hosts and Clusters] に移動する

 

vSphere Web Client の [Home] ページで、[Inventories] ペインから [Hosts and Clusters] を選択します。

 

 

利用可能なストレージ デバイスを表示する

 

1. [Hosts and Clusters] ビューで、[esx-01a.corp.local] という ESXi ホストを選択します。

2. [Manage] を選択します。

3. [Storage] を選択します。

4. [Storage Devices] を選択します。

上の強調表示されたディスクはフラッシュ ディスクです。2 つのディスクは容量が 5 GB でキャッシュ層に使用されます。ほかの 4 つのディスクは容量が 10 GB でキャパシティ層に使用されます。

これらが、Virtual SAN クラスタを形成するために使用するディスクです。

ほかの 3 台のホスト (esx-02a.corp.local、esx-03a.corp.local、esx-04a.corp.local) についても、5 GB のフラッシュ ディスクが 2 つ、10 GB のフラッシュ ディスクが 4 つあることを確認します。

次に Virtual SAN クラスタを形成します。

 

 

 

クラスタ上で Virtual SAN を有効にする

 

1. [Cluster Site A] というクラスタを選択します。

2. [Manage] を選択します。

3. [Settings] を選択します。

4. [Virtual SAN] を選択します。

5. [General] を選択します。

6. [Configure...] ボタンをクリックします。

 

 

Virtual SAN を有効にする

 

ここでは、新しい [Configure Virtual SAN] ウィザードについて紹介します。

ここから、ディスク要求を手動にするか自動にするか、ディスク グループの作成時にデデュープ (重複排除) と圧縮を有効にするかどうかのほか、フォルト ドメインとストレッチ クラスタのオプションを指定できます。

この環境では、Virtual SAN クラスタはすでに作成されているので、これを有効にします。また、Virtual SAN 構成ウィザードに組み込まれた追加のチェックについても確認します。

[Add disks to storage] [Manual] に設定されていることを確認します。

[Deduplication and Compression][Enabled] になっていることを確認します。

[Fault Domains and Stretched Cluster] [Do Not configure] に設定されていることを確認します。

これらの機能に関する概要を確認するには、機能の横にある情報アイコン (i)をクリックします。

[Next] をクリックします。

 

 

ネットワーク検証を確認する

 

VMkernel アダプタが構成済みであることと、Virtual SAN ネットワーク サービスが有効になっていることを確認するチェックが実施されました。

[esx-04a.corp.local] という ESXi ホストでは、Virtual SAN トラフィックが有効になっている VMkernel アダプタが存在しないことが報告されています。

これらの VMkernel アダプタ上の Virtual SAN トラフィックを有効にして、この問題を修正します。

[Cancel] をクリックします。

 

 

VMkernel の Virtual SAN トラフィック サービスを有効にする

 

1. [Hosts and Clusters] ビューで、[esx-04a.corp.local] という ESXi ホストを選択します。

2. [Manage] を選択します。

3. [Networking] を選択します。

4. [VMkernel adapters] を選択します。

ここには、[VSAN-PG-vmk3]および [VSAN-PG-vmk4]という 2 つの VMkernel アダプタが表示されます。これらは、これから Virtual SAN トラフィック サービスを有効にする 2 つの VMkernel アダプタです。

[VSAN-PG-vmk3] を選択し、鉛筆のアイコンをクリックして、この VMkernel アダプタを編集します。

 

 

VMkernel の Virtual SAN トラフィック サービスを有効にする

 

[Port properties] で、[Virtual SAN traffic] オプションを選択します。

[OK] をクリックします。

 

 

VMkernel の Virtual SAN トラフィック サービスを有効にする

 

[VSAN-PG-vmk4] のプロパティを編集して、[Virtual SAN traffic] を有効にします。

[OK] をクリックします。

 

 

VMkernel の Virtual SAN トラフィック サービスを有効にする

 

VMkernel ポートで Virtual SAN トラフィックを有効にしたら、Virtual SAN トラフィックが有効になっていることを確認します。

このように、2 つの VMkernel ポートで Virtual SAN トラフィックが有効になっています。

場合によっては、[Virtual SAN Traffic] 列を表示するために画面の右側へスクロールする必要があります。

この作業はこれで完了しました。次に Virtual SAN クラスタを作成します。

 

 

クラスタ上で Virtual SAN を有効にする

 

1. [Cluster Site A] というクラスタを選択します。

2. [Manage] を選択します。

3. [Settings] を選択します。

4. [General] を選択します。

5. [Configure...] ボタンをクリックします。

 

 

Virtual SAN を有効にする

 

この環境では、Virtual SAN クラスタはすでに作成されているので、これを有効にします。また、Virtual SAN 構成ウィザードに組み込まれた追加のチェックについても確認します。

[Add disks to storage] [Manual] に設定されていることを確認します。

[Deduplication and Compression][Enabled] になっていることを確認します。

[Fault Domains and Stretched Cluster] [Do Not configure] に設定されていることを確認します。

これらの機能に関する概要を確認するには、機能の横にある情報アイコン (i)をクリックします。

[Next] をクリックします。

 

 

ネットワーク検証を確認する

 

VMkernel アダプタが構成済みであることと、Virtual SAN ネットワーク サービスが有効になっていることを確認するチェックが実施されました。

今度は、[esx-04a.corp.local] という ESXi ホストに、Virtual SAN トラフィックが有効になっている VMkernel アダプタが存在することが報告されています。

[Next] をクリックします。

 

 

ディスクのモデルまたは容量ごとにディスクを要求する

 

前に述べたように、Virtual SAN を有効にしているところです。Virtual SAN クラスタはすでに作成しましたが、ここでは、この Virtual SAN クラスタにディスク グループを追加します。

Virtual SAN クラスタでキャッシュ層とキャパシティ層として使用するディスクをそれぞれ選択します。ディスクは、モデルおよび容量ごと、またはホストごとにグループ化されています。

ご使用の環境で使用できるデバイスを基に、推奨される構成を設定済みです。選択されているディスク別にディスク リストを展開できます。

ホストごとのキャパシティ ディスクの数は、キャッシュ ディスクの数と同じか多くする必要があります。

[Group by] ドロップダウン リストから [Host] を選択します。

 

 

ホストごとにディスクを要求する

 

[Group by : Host] ビューには、[esx-01a.corp.local]、[esx-02a.corp.local]、[esx-03a.corp.local] という ESXi ホストで要求済みのすべてのディスクが表示されています。

[esx-04a.corp.local] という ESXi ホストでは 2 つのディスク グループが作成され、各ディスク グループは 1 つのフラッシュ ディスクと 2 つのキャパシティ ディスクという構成であることがわかります。

[Next] をクリックします。

 

 

 

Ready to Complete

 

選択内容を確認します。

[Deduplication and Compression] が [Enabled] になっていることがわかります。

Virtual SAN の総容量は 160 GB で、そのうちの 120 GB がすでにディスク グループで要求済みであり、残りの 40 GB が作成されるのは、[esx-04a.corp.local] という ESXi ホストに追加のディスク グループを作成したときです。

[Fault Domains and Stretched Cluster] は構成しません。

[Finish] をクリックします。

 

 

クラスタの再構成が完了するまで待つ

 

vSphere Web Client の左下の [My Tasks] をクリックすると、タスクを監視できます。

[Reconfigure Virtual SAN cluster] タスクが完了するのを待ちます。

 

 

Virtual SAN クラスタの初期構成を確認する

 

Virtual SAN データストアが作成されると、[General] の画面が更新されます。

Virtual SAN が有効になったことがわかります。[Deduplication and compression] が [Enabled] になっていて、ディスク グループに含まれるすべてのディスクのディスク フォーマット バージョンが 3.0 になっています。

 

 

新しいディスク グループを確認する

 

1. [Cluster Site A] というクラスタを選択します。

2. [Manage] を選択します。

3. [Settings] を選択します。

4. [Disk Management] を選択します。

各 ESXi ホストに Virtual SAN ディスク グループが作成されます。

ESXi ホストまたはディスク グループを選択すると、それに含まれるディスクと、各ディスクの役割 (キャッシュまたはキャパシティ) が表示されます。

 

 

 

新しいディスクを確認する

 

この画面の右上にある [Disks] リンクをクリックすると、ディスク ビューに変更できます。

 

 

Virtual SAN の健全性を確認する

 

Virtual SAN クラスタの構成プロセス中に、さまざまな Virtual SAN 健全性アラームがトリガされます。

これらは、無視または確認して、緑にリセットして構いません。これらは、実習の残りの部分には影響しません。

[Hardware compatibility] テストは常に警告として表示されますが、これは仮想環境で作業しているためです。

[Network Partition]に障害が表示された場合は、少し待ってから再度テストを実行してください。

[Retest]ボタンをクリックして Virtual SAN 健全性チェックを再度実行してください。

 

 

Virtual SAN の健全性を確認する

 

[Hardware compatibility] を展開します。

ここを見ると、VMware のハードウェア互換性リストのうちのハードウェア (コントローラ ドライバ、コントローラ リリース、SCSI コントローラ) がチェックされたことがわかります。

この実習環境では、これらが常に警告として表示されますが、これは仮想環境で作業しているためです。

 

 

 

Virtual SAN の健全性を確認する

 

[Performance service] を展開します。

[Performance service] が警告として表示されていますが、これは、このサービスがまだ有効化されていないためです。これは、後の作業で行います。

 

 

Virtual SAN ハードウェア互換性リスト (HCL) データベース

 

クラスタ [Cluster Site A] -> [Manage] -> [Settings] -> [Health and Performance] の順に選択します。

[Health and Performance] 画面から Virtual SAN ハードウェア互換性リスト (HCL) データベースを最新の状態に保つことができます。

ファイルから最新の HCL データベースをアップロードすることも、オンライン バージョンから更新することもできます。

注: 実習環境でインターネット接続を利用できない場合、HCL データベースを更新することはできません。

 

 

新しい Virtual SAN データストアを確認する

 

1. [Datastores] ビューに切り替えます。

2. 新しい Virtual SAN データストア ([vsanDatastore]) を選択します。

3. [Summary] タブで、基本情報を確認します。

これで、オール フラッシュの Virtual SAN クラスタが正常に作成されました。

 

 

コマンド ラインから Virtual SAN の情報を取得する (esxcli vsan)

 

デスクトップの [PuTTY] アイコンを開きます。

[esx-01a.corp.local] というセッションを選択すると、その ESXi ホストに自動的にログインされます。

参考のために、root のパスワードは VMware1! です。

 

 

 

Virtual SAN クラスタ情報を取得する

 

vSphere CLI コマンド セットを使用すると、任意の管理サーバから vSphere システムに対して、一般的なシステム管理コマンドを実行できます。

Virtual SAN 管理コマンド用のネームスペースは esxcli vsan です。

ヘルプを表示するには、esxcli vsan --help を実行します。

[root@esx-01a:~] esxcli vsan
Usage: esxcli vsan {cmd} [cmd options]
Available Namespaces:
  cluster               Commands for VSAN host cluster configuration
  datastore             Commands for VSAN datastore configuration
  network               Commands for VSAN host network configuration
  storage               Commands for VSAN physical storage configuration
  faultdomain           Commands for VSAN fault domain configuration
  maintenancemode       Commands for VSAN maintenance mode operation
  policy                Commands for VSAN storage policy configuration
  trace                 Commands for VSAN trace configuration

このホストが参加する Virtual SAN クラスタに関する情報を取得するには、次のコマンドを実行します。

esxcli vsan cluster get

個々の ESXi ホストに対してコマンド esxcli vsan cluster get を実行すると、そのホストが Virtual SAN クラスタに参加しているかどうかがわかります。

上は、健全な 4 ノードの Virtual SAN クラスタに参加している ESXi ホストに対してこのコマンドを実行した例です。

出力からローカル ノードの UUID を取得できます。このように、サブクラスタ メンバーの UUID も表示されます。ここには 4 つあります。

 

 

Virtual SAN ネットワーク情報を取得する

 

ESXi ホストを Virtual SAN クラスタに追加して、完全に接続された ESXi ホストの単一のパーティションを形成するには、Virtual SAN クラスタの各 ESXi ホストに、Virtual SAN トラフィック用に構成された vmknic (VMkernel NIC または VMkernel アダプタ) が必要です。

注: Virtual SAN クラスタに参加しているがストレージを提供していない ESXi ホストにも、Virtual SAN トラフィック用に構成された VMkernel NIC が必要です。

ESXi ホスト レベルの Virtual SAN ネットワーク構成を問い合わせます。

esxcli vsan network list

この出力では、VMkernel NIC の vmk3 および vmk4 が Virtual SAN トラフィック用に使用されています。

この出力にはマルチキャスト構成も表示されています。

 

 

 

Virtual SAN ストレージ情報を取得する

 

ESXi ホストのローカル ディスク情報を問い合わせます。

 esxcli vsan storage list

esxcli vsan storage list を使用すると、ディスクが SSD ディスクであるかどうか、ディスクが CMMDS (クラスタ監視、メンバーシップ、ディレクトリ サービス) によって要求済みかどうかをチェックできます。オンディスク形式のバージョンも表示されます。

[Deduplication and Compression] が有効になっているかどうかもチェックできます。

そのディスクが Virtual SAN ディスク グループのキャッシュ層またはキャパシティ層に参加しているかどうかも示されます。

 

 

Virtual SAN ポリシー情報を取得する

 

Virtual SAN クラスタのデフォルトのポリシーを問い合わせます。

esxcli vsan policy getdefault

デフォルトでは、ユーザーがポリシーの作成と設定を忘れた場合でもオブジェクトの耐障害性を確保するため、N+1 件まで障害を許容するポリシーが適用されます。デフォルトのポリシーを変更しないことをお勧めします。

 

 

モジュール 1: まとめ

このモジュールでは、オール フラッシュの Virtual SAN クラスタを有効にする手順について説明しました。新しい Virtual SAN 構成ウィザードと追加の VMkernel の Virtual SAN トラフィック チェックについても紹介しました。vsanDatastore の容量を増やすために、Virtual SAN クラスタに追加のディスク グループを追加しました。Virtual SAN 健全性チェックも確認しました。最後に、Virtual SAN クラスタ構成に関する情報を問い合わせるためのコマンド ライン (esxcli) ツールの一部を紹介しました。

 

モジュール 2: パフォーマンス サービスの有効化

パフォーマンス サービスの有効化


新しい Virtual SAN クラスタを作成したときには、パフォーマンス サービスは無効になっています。Virtual SAN のクラスタ、ホスト、ディスク、仮想マシンのパフォーマンスを監視するには、Virtual SAN のパフォーマンス サービスを有効にします。

パフォーマンス サービスを有効にすると、統計データを収集するための統計データベース オブジェクトがデータストア内に配置されます。この統計データベースは、クラスタの Virtual SAN データストアに配置されるネームスペース オブジェクトです。

Virtual SAN パフォーマンス サービスを有効にする前に、クラスタが正しく構成されていて、未解決の健全性の問題がないことを確認してください。

Virtual SAN 6.2 のパフォーマンス サービスでは、vSphere Web Client から Virtual SAN の基本的なパフォーマンス レポートを作成する機能が導入されました。この機能を常時稼働させ、vSphere Web Client の UI と完全に統合して利用しやすくし、Virtual SAN のパフォーマンスの履歴データを維持することを目標としています。

統計データベース (統計 DB) を格納するために Virtual SAN ネームスペース オブジェクトが使用されます。このオブジェクトは通常のオブジェクト (統計オブジェクト) であり、ポリシーが関連付けられています。管理者がパフォーマンス サービスを有効にするときに、ポリシーが選択されます。特定のポリシーが選択されていない場合は、デフォルトの Virtual SAN データストア ポリシーが使用されます。デフォルトのポリシーでは [NumberOfFailuresToTolerate] が 1 に設定されています。つまり、Virtual SAN クラスタ内で 1 件の障害が発生しても、パフォーマンス サービスは影響を受けずに実行を続行します。したがって、パフォーマンス サービスに単一障害点は存在しません。

パフォーマンス サービスは、Virtual SAN クラスタ内の各 ESXi ホストに対してデーモンを実行して、パフォーマンス メトリックを収集します。メトリックは 5 分間の平均値で計算されます。統計データの収集は常時実行されます。これらの統計データは統計オブジェクト内の統計 DB に格納されます。つまり、セットアップ、収集、ストレージ、クエリなどの統計インフラストラクチャのどの側面にも vCenter Server は必要ありません。

 


 

パフォーマンス サービスの有効化

 

新しい Virtual SAN クラスタを作成したときには、パフォーマンス サービスは無効になっています。

パフォーマンス サービスを有効にするには、クラスタ上に Virtual SAN が構成されている必要があります。

[Cluster Site A] というクラスタを選択します。

[Manage] を選択します。

[Settings] を選択します。

[Health and Performance] を選択します。

[Edit] をクリックします。

 

 

 

パフォーマンス サービスの有効化

 

[Turn ON Virtual SAN performance service] チェック ボックスを選択します。

統計データベース オブジェクトのストレージ ポリシーを選択します。

[Virtual SAN Default Storage Policy] を選択します。

デフォルトでは、[Virtual SAN Default Storage Policy] が選択されています。このポリシーでは [NumberOfFailuresToTolerate] ポリシー属性は 1 に設定され、パフォーマンス サービスの可用性が高くなります。

[OK] をクリックします。

 

 

パフォーマンス サービスの有効化

 

[Recent Tasks] ペインを確認します。

[Enable Virtual SAN performance service] タスクが実行されます。

 

 

パフォーマンス サービスの有効化

 

[Cluster Site A] -> [Manage] -> [Settings] -> [Health and Performance] の順に選択します。

パフォーマンス サービスを有効にした後でそのステータスを確認すると、ステータスは次のようになっています。

ここから、パフォーマンス サービスを無効にしたり、パフォーマンス サービスに使用しているストレージ ポリシーを編集したりすることもできます。

 

 

パフォーマンス サービスの有効化

 

[Cluster Site A] -> [Monitor] -> [Virtual SAN] -> [Health] の順に選択します。

パフォーマンス サービスを有効にすると、ここで、パフォーマンス サービスの健全性チェックに合格したことを確認できるようになります。

詳細を確認するには、[Performance service] を展開し、個々のパフォーマンス サービスのチェックを選択します。

 

 

Virtual SAN のパフォーマンスの監視: クラスタ

 

[Cluster Site A] -> [Monitor] -> [Performance] -> [Virtual SAN] -> [Virtual Machine Consumption] の順に選択します。

Virtual SAN のパフォーマンス サービスを使用すると、Virtual SAN 環境のパフォーマンスを監視し、潜在的な問題について調査することができます。

パフォーマンス サービスは、パフォーマンスに関する統計データを収集して解析し、そのデータをグラフィカルな形式で表示します。これにより、問題の根本原因を特定することができます。Virtual SAN クラスタ全体、Virtual SAN クラスタ内の各ホスト、各ディスク グループ、各ディスクに関するパフォーマンス チャートを表示できます。仮想マシンや仮想ディスクのパフォーマンス チャートを表示することもできます。

Virtual SAN のパフォーマンス サービスによって表示されるパフォーマンス チャートを使用すると、ワークロードを監視して、問題の根本原因を特定することができます。

パフォーマンス サービスをオンにすると、クラスタのサマリに、Virtual SAN のキャパシティ、スループット、IOPS、遅延などの Virtual SAN のパフォーマンス統計情報の概要が表示されます。クラスタ レベルでは、仮想マシン消費量と Virtual SAN バックエンドに関する詳細な統計チャートを表示できます。

現時点ではまだグラフに表示するパフォーマンス データはありませんが、後のモジュールでこれらのパフォーマンス グラフを再び使用します。

 

 

Virtual SAN のパフォーマンスの監視: クラスタ

 

[Cluster Site A] -> [Monitor] -> [Performance] -> [Virtual SAN - Backend] の順に選択します。

Virtual SAN では、IOPS、スループット、遅延、輻輳、未処理の I/O などのホストのバックエンド動作のパフォーマンス チャートが表示されます。

現時点ではまだ表示するデータはありません。パフォーマンス サービスは、Virtual SAN クラスタ内の各 ESXi ホストに対してデーモンを実行して、パフォーマンス メトリックを収集します。

メトリックは 5 分間の平均値で計算されます。

 

 

 

Virtual SAN のパフォーマンスの監視: ホスト

 

ホスト レベルでも、同様のパフォーマンス グラフが利用できます。

[esx-01a.corp.local] > [Monitor] -> [Performance] の順に選択します。

ここでは次のグラフが利用できます。

 

 

モジュール 2: まとめ

このモジュールでは、Virtual SAN のパフォーマンス サービスを有効にする方法を説明しました。このサービスはデフォルトでは無効になっています。新しい Virtual SAN パフォーマンス サービスは、Virtual SAN データストア上に専用のデータベースを持ち、仮想マシン ストレージ ポリシーによって保護することができます。パフォーマンス サービスのすべてのグラフは、vCenter Server のインベントリでクラスタ、ホスト、または仮想マシンを選択すると、[Performance] > [Monitor] ビューに表示されます。

vSphere Web Client から Virtual SAN を容易に監視できるようになりました。

 

モジュール 3: ストレージ ベースのポリシー管理

ストレージ ベースのポリシー管理


Virtual SAN を使用する場合、パフォーマンスや可用性などの仮想マシンのストレージ要件を、ポリシーとして定義できます。Virtual SAN データストアに展開された仮想マシンには必ず、1 つ以上の仮想マシン ストレージ ポリシーが関連付けられます。

割り当てられたストレージ ポリシー要件は、仮想マシンが作成されるときに Virtual SAN レイヤーにプッシュされます。仮想デバイスは Virtual SAN データストアに割り振られて、パフォーマンスと可用性の要件が満たされます。

仮想マシンのストレージ要件がわかっている場合は、データストアから通知されている機能を参照するストレージ ポリシーを作成できます。

複数のポリシーを作成して、さまざまな要件のタイプやレベルに対応できます。


 

ストレージ ベースのポリシー管理

 

Virtual SAN 6.2 では、複数の新しいストレージ ポリシーが追加されています。具体的には、オブジェクト チェックサムの無効化、フォルト トレランス機能、オブジェクトの IOPS 制限です。

ここで、各ストレージ ポリシーについて簡単に説明します。

オブジェクトあたりのディスク ストライプの数: 仮想マシン オブジェクトのレプリカがストライピングされるキャパシティ デバイスの数。1 より大きい値を指定すると、パフォーマンスが向上しますが、使用するシステム リソースも増えます。

フラッシュ読み取りキャッシュの予約: 仮想マシン オブジェクト用の読み取りキャッシュとして予約されているフラッシュ キャパシティ。仮想マシン ディスク (vmdk) オブジェクトの論理サイズの割合で指定します。予約済みのフラッシュ キャパシティは、ほかのオブジェクトには使用できません。未予約のフラッシュは、すべてのオブジェクトの間で公平に共有されます。このオプションは、具体的なパフォーマンスの問題に対処する場合のみ使用してください。

許容する障害の数: 仮想マシン オブジェクトが許容できるホストとデバイスの障害の数を定義します。許容する障害の数を n に設定した場合、仮想マシン オブジェクトのコピーが n + 1 個作成され、ストレージを提供するホストが 2*n + 1 台必要です。

強制プロビジョニング: このオプションが [Yes] に設定されている場合、ストレージ ポリシーで指定されたポリシーをデータストアが満たしていなくても、オブジェクトはプロビジョニングされます。ブートストラッピングを行う場合や、通常のプロビジョニングができなくなりシステムが停止している場合は、このパラメータを使用します。

オブジェクト容量の予約: 仮想マシン ディスク (vmdk) オブジェクトの論理サイズのうち、仮想マシンの展開時に予約 (シック プロビジョニング) される割合。

オブジェクト チェックサムの無効化: このオプションを [No] に設定した場合、データの整合性を検証するためにオブジェクトのチェックサム情報が計算されます。このオプションを [Yes] に設定した場合、オブジェクトのチェックサム情報は計算されません。チェックサムの役割は、ファイルの各コピーがソース ファイルと正確に一致することを確認して、データの整合性を検証することです。チェックサムの不一致が検出された場合、Virtual SAN は、正しくないデータを正しいデータで上書きして、自動的にデータを修復します。

フォルト トレランス機能: データ レプリケーション機能をパフォーマンスとキャパシティのどちらに合わせて最適化するかを指定します。パフォーマンスを選択した場合、Virtual SAN がオブジェクトのコンポーネントの配置に使用するディスク容量が増えますが、オブジェクトにアクセスするパフォーマンスが向上します。キャパシティを選択した場合、Virtual SAN で使用するディスク容量が減りますが、パフォーマンスが低下します。

オブジェクトの IOPS 制限: ディスクの IOPS 制限を定義します。IOPS は、重み付きのサイズによる I/O 動作の数として計算されます。システムで使用されるデフォルトのベース サイズが 32 KB の場合、64 KB の I/O は 2 つの I/O 動作に対応します。IOPS を計算する場合、読み取りと書き込みは等価と見なされますが、キャッシュ ヒット率と順次性は考慮されません。ディスクの IOPS が制限を超えた場合、I/O 動作は抑制されます。オブジェクトの IOPS 制限を 0 に設定した場合、IOPS の制限は適用されません。

 

 

ストレージ ベースのポリシー管理: RAID 5/6 (イレイジャー コーディング)

 

Virtual SAN で RAID-5 または RAID-6 構成を実装する場合、ホスト数に関する要件があることに注意してください。

RAID-5 の場合、最少 4 台のホストが必要です。RAID-6 の場合、最少 6 台のホストが必要です。

オブジェクトは、各ホストのストレージ上に、パリティとともに展開されます。この構成では分散パリティが使用されるため、パリティ専用のディスクはありません。RAID-5 または RAID-6 で展開されたオブジェクトに影響する障害がクラスタ内で発生した場合でも、データは引き続き利用可能であり、必要なら残りのデータとパリティから計算することができます。

新しい RAID-5 および RAID-6 構成に対応するために、新しいポリシー設定が導入されています。

この新しいポリシー設定の名前は、フォルト トレランス機能です。このポリシー設定は、パフォーマンスとキャパシティの 2 つの値を取ります。設定がデフォルト値のパフォーマンスである場合、パフォーマンスを最高にするために、オブジェクトは引き続き RAID-1 ミラー構成で展開されます。設定をキャパシティに変更すると、オブジェクトは RAID-5 または RAID-6 構成で展開されます。

RAID-5 と RAID-6 のどちらの構成を使用するかは、許容する障害の数の設定で決まります。この設定が 1 の場合、構成は RAID-5 です。この設定が 2 の場合、構成は RAID-6 です。

 

 

 

ストレージ ベースのポリシー管理: RAID 5/6 (イレイジャー コーディング)

 

[Home] -> [Policies and Profiles] -> [VM Storage Policies] の順に選択します。

[Create a New VM Storage policy] を選択します。

 

 

ストレージ ベースのポリシー管理: RAID 5/6 (イレイジャー コーディング)

 

次の情報を使用して、新規仮想マシン ストレージ ポリシーを作成します。

Name: FTT=1-Raid5

[Next] をクリックします。

 

 

ストレージ ベースのポリシー管理: RAID 5/6 (イレイジャー コーディング)

 

[Rule-Sets] 情報ページで、[Next] をクリックします。

次の情報を使用して、新規ルール セットを作成します。

Rules based on data services: VSAN
Rule 1: Number of failures to tolerate = 1
Rule 2: Failure tolerance method = Raid-5/6 (Erasure Coding)-Capacity

[Next] をクリックする前に、次のことを確認します。

[Failure tolerance method] を [RAID-1 (Mirroring) - Performance] に変更します。

画面の右側の [Storage Consumption Model] を確認します。使用されるストレージ容量が 200 GB であることを確認します。これは、仮想ディスクが 100 GB であることに基づいています。[Failure tolerance method] を [Raid-5/6 (Erasure Coding)-Capacity] に変更します。ストレージ容量は 133 GB に減少するはずです。

[Next] をクリックします。

 

 

ストレージ ベースのポリシー管理

 

ストレージの互換性は、仮想マシン ストレージ ポリシーに基づいて決定されます。

ここでは、vsanDatastore がこれから作成するストレージ ポリシーに準拠していることを確認できます。

[Next] をクリックします。

 

 

ストレージ ベースのポリシー管理: RAID 5/6 (イレイジャー コーディング)

 

仮想マシン ストレージ ポリシー設定を確認します。

[Finish] をクリックします。

 

 

 

ストレージ ベースのポリシー管理: RAID 5/6 (イレイジャー コーディング)

 

[FTT=1-Raid5] -> [Manage] -> [Rule-Set-1:VSAN] の順に選択します。

ここでは、仮想マシン ストレージ ポリシーを構成するルールを確認できます。

 

 

Virtual SAN のキャパシティ: RAID 5/6 (イレイジャー コーディング)

 

[Cluster Site A] -> [Monitor] -> [Virtual SAN] -> [Capacity] の順に選択します。

このキャパシティの値を記録しておきます。

 

 

Virtual SAN データストアへの仮想マシンのクローン作成: RAID 5/6 (イレイジャー コーディング)

 

linux-micro-01aという名前の仮想マシン (現在は NFS データストア上に存在) のクローンを Virtual SAN データストアに作成し、先ほど作成した仮想マシン ストレージ ポリシー (FTT=1-Raid5) を適用します。

[linux-micro-01a] という名前の仮想マシンを右クリックし、[Clone] -> [Clone to Virtual Machine] の順に選択します。

 

 

Virtual SAN データストアへの仮想マシンのクローン作成: RAID 5/6 (イレイジャー コーディング)

 

仮想マシンに FTT=1-Raid5という名前を付けます。

[Next] をクリックします。

 

 

Virtual SAN データストアへの仮想マシンのクローン作成: RAID 5/6 (イレイジャー コーディング)

 

[Cluster Site A] というコンピューティング リソースを選択します。

[Next] をクリックします。

 

 

Virtual SAN データストアへの仮想マシンのクローン作成: RAID 5/6 (イレイジャー コーディング)

 

仮想マシン ストレージ ポリシーとして [FTT=1-Raid5]を選択します。

互換性のあるデータストアのリストが表示されます。この例では [vsanDatastore] が表示されています。

画面の下の部分には、Virtual SAN のストレージ消費量が表示されています。ディスク容量が 1.33 GB、フラッシュ予約容量が 0.00 B です。

この例では、仮想マシンのディスクが 1 GB で、仮想マシン ストレージ ポリシーが RAID 5 であるため、Virtual SAN のディスク消費量は 1.33 GB になります。

[Next] をクリックします。

[Select clone] オプションで [Next] をクリックします。

 

 

Virtual SAN データストアへの仮想マシンのクローン作成: RAID 5/6 (イレイジャー コーディング)

 

[Finish] をクリックします。

クローン作成操作が完了するまで待ちます。

[Recent Tasks] で、仮想マシンのクローン作成タスクのステータスを確認します。

 

 

Virtual SAN データストアへの仮想マシンのクローン作成: RAID 5/6 (イレイジャー コーディング)

 

クローン作成操作が完了したら、FTT=1-Raid5 という名前の仮想マシンを選択します。

[Summary] -> [VM Storage Policies] の順に選択します。

ここでは、この仮想マシンの仮想マシン ストレージ ポリシーが FTT=1-Raid5 に設定されており、仮想マシンがポリシーに準拠していることを確認できます。

[Summary] -> [Related Objects] の順に選択します。

仮想マシンは現在 vsanDatastore 上に存在します。

 

 

ディスク ポリシー: FTT=1 Raid 5

 

仮想マシン [FTT=1-Raid5] -> [Monitor] -> [Policies] -> [Hard Disk 1] -> [Physical Disk Placement] の順に選択します。

この仮想マシン ストレージ ポリシーでは、4 個のコンポーネントから構成される RAID 5 ディスク配置が使用されています。

クラスタ内の各ホストに 1 個ずつのコンポーネントが存在します。

 

 

Virtual SAN のキャパシティ: RAID 5/6 (イレイジャー コーディング)

 

 

Virtual SAN 6.2 では、ストレージが消費されている場所を管理者が追跡できるように、キャパシティ ビューが新たに導入されています。

[Cluster Site A] -> [Monitor] -> [Virtual SAN] -> [Capacity] の順に選択します。

最初にキャパシティ概要を見ると、Virtual SAN データストア全体のサイズを知ることができます。これは約 160 GB です。また、重複排除と圧縮のオーバーヘッドも確認できます。

[Used – Total] は、Virtual SAN データストアの使用済み容量を示し、(論理サイズではなく) 物理的に書き込まれた容量を表します。この容量は、仮想ディスク、仮想マシンのホーム オブジェクト、スワップ オブジェクト、パフォーマンス管理オブジェクト、およびデータストアに存在するその他の項目を合わせたものです。その他の項目の例としては、ISO イメージ、未登録の仮想マシン、テンプレートなどが挙げられます。

右上にある重複排除と圧縮の概要では、現時点での容量節約率と重複除外率がわかります。また、Virtual SAN の容量効率化機能を無効にして、重複排除と圧縮の対象となっているすべてのオブジェクトを展開した場合に必要な容量も知ることができます。

容量節約率は、仮想マシンが互いに似ているほど大きくなります。

重複排除と圧縮を使用しない場合、現在のワークロードの展開に必要なキャパシティは約 9.5 GB であることがわかります。重複排除と圧縮を使用することで、必要な容量は約 4.25 GB に抑えられています。

 

 

Virtual SAN のキャパシティ: RAID 5/6 (イレイジャー コーディング)

 

[Cluster Site A] -> [Monitor] -> [Virtual SAN] -> [Capacity] の順に選択します。

[Capacity] 画面の下部に、オブジェクトの内訳が示されています。

オブジェクト タイプごとのグループ化:

パフォーマンス管理オブジェクト: パフォーマンス サービスが有効にされている場合に、パフォーマンス メトリックの記録用に作成されたオブジェクトによって消費されている容量。

ファイル システムのオーバーヘッド: キャパシティ ドライブのディスク上のファイル システム (VirstoFS) によって使用されるオーバーヘッド。これは、重複排除、圧縮、チェックサムのオーバーヘッドには含まれません。重複排除と圧縮を有効にした場合、Virtual SAN データストアの論理サイズの増加を反映して、ファイル システムのオーバーヘッドは 10 倍に増加します。

重複排除と圧縮のオーバーヘッド: 重複排除と圧縮のメリットを実現するために発生するオーバーヘッド。これには、マッピング テーブル、ハッシュ テーブルなど、重複除外と圧縮に必要なメカニズムが含まれます。

チェックサムのオーバーヘッド: すべてのチェックサムを記録するためのオーバーヘッド。重複排除と圧縮を有効にした場合、Virtual SAN データストアの論理サイズの増加を反映して、チェックサムのオーバーヘッドは約 10 倍に増加します。

Virtual SAN データストアに仮想マシンとテンプレートが展開されている場合には、その他のオブジェクトも表示されます。

仮想ディスク: Virtual SAN データストアに存在する仮想マシン ディスク (VMDK) オブジェクトによって消費されているキャパシティ。

仮想マシンのホーム オブジェクト: Virtual SAN データストアに存在する仮想マシンのホーム ネームスペース オブジェクト (仮想マシン ファイルを含む) によって消費されているキャパシティ。

スワップ オブジェクト: Virtual SAN データストアに存在する仮想マシンのスワップ スペースによって消費されているキャパシティ。

Vmem: メモリ オブジェクトによって消費されている容量。メモリ オブジェクトは、仮想マシン メモリを含む仮想マシンのスナップショットを作成するか、仮想マシンをサスペンドした場合に作成されます。これが表示されるのは、仮想ハードウェア バージョン 10 以上を使用している仮想マシンのみです。

その他: キャパシティは、仮想マシン テンプレート、未登録の仮想マシン、仮想マシンと関連付けられていないスタンドアローンの VMDK、手動で作成された Virtual SAN オブジェクト、ISO 保存用に手動で作成されたディレクトリなどによって消費されます。

 

 

RAID 6 の実装: ディスク ポリシー

 

ラボ環境では、現在 4 ノードの Virtual SAN クラスタが実行されています。RAID 6 を実装するには、Virtual SAN クラスタに最低 6 台のホストが必要です。

仮想マシン ストレージ ポリシーでは、フォルト トレランス機能が [Raid 5/6 - ( Erasure Coding ) - Capacity] に設定され、許容する障害の数が 2 に設定されています。

RAID 6 の場合、消費される容量は、仮想マシンに割り当てられたストレージの 1.5 倍です。

 

 

 

RAID 6 の実装: ディスク ポリシー

 

 

ここに示すのは、仮想マシン ストレージ ポリシーの構成が RAID 6 の仮想マシンの例です。

RAID 6 の構成には 6 個のコンポーネントがあり、それらのコンポーネントはクラスタ内の 6 台の ESXi ホストに分散されています。

 

 

 

 

ストレージ ベースのポリシー管理: オブジェクト チェックサム

Virtual SAN 6.2 で導入されたもう 1 つの新機能として、End-to-End のソフトウェア チェックサムがあります。これにより、ストレージ メディアに障害が発生しても、データの整合性の問題を防ぐことができます。Virtual SAN 6.2 ではデフォルトでチェックサムが有効になっていますが、仮想マシンのストレージ ポリシーを使用することで、仮想マシンまたはオブジェクト単位でチェックサムを有効または無効にすることができます。

チェックサムがデフォルトで有効になっているのは、この機能がお客様にとって非常に大きなメリットがあるからです。この機能を無効にする理由として考えられるのは、アプリケーションにすでに同様の機能が備わっている場合のみです。

Virtual SAN のチェックサムの概要

Virtual SAN のチェックサムには、一般的な巡回冗長検査手法である CRC-32C (Castagnoli) が使用されています。Intel プロセッサの特殊な CPU 命令を使用することで、高いパフォーマンスを実現しています。4 KB のブロックごとに、チェックサムが割り当てられます。チェックサムのサイズは 5 バイトです。データを書き込む際に、データが生成されたホスト上でチェックサムが検査され、ネットワークでの伝送中にエラーが発生していれば検出されます。チェックサムはデータといっしょに保存されます。

スクラブ メカニズム

Virtual SAN には、読み取り操作の際のチェックサム検証の他に、ディスク上のデータが破損していないかどうかを定期的にチェックするスクラブ メカニズムも備わっています。スクラブ メカニズムはすべてのデータを年 1 回検査するように設定されていますが、詳細設定の [VSAN.ObjectScrubsPerYear] を変更すると、もっと高い頻度で検査することもできます。たとえば、すべてのデータを週 1 回検査するには、値を 52 に設定します。ただし、この操作の実行中はパフォーマンスが多少低下することに注意してください。

 

 

 

オブジェクト チェックサムを無効にした仮想マシン ストレージ ポリシーの作成

 

この実習では、オブジェクト チェックサムという新しい仮想マシン ストレージ ポリシーをシミュレートします。2 つの仮想マシン ストレージ ポリシーを作成します。1 つはオブジェクト チェックサムを有効にし、もう 1 つはオブジェクト チェックサムを無効にします。

仮想マシンに 2 台のディスクを接続し、認識可能なパターンを 2 台のディスクに書き込みます。次に、このパターンを検証します。もう 1 つのツールを使用して、エラーのあるパターンをコンポーネントに書き込みます。その後、データを読み取って、エラーのあるパターンを検証します。

オブジェクト チェックサムが無効になっている場合、エラーのあるパターンは修正されず、そのままゲスト OS に送られます。

オブジェクト チェックサムが有効になっている場合、エラーのあるパターンは修正されます。このことは、ESXi VMkernel のログで確認できます。

vSphere Web Client の [Home] 画面で、[Policies and Profiles] を選択します。

[VM Storage Policies] を選択します。

[Create VM Storage Policy] をクリックします。

 

 

オブジェクト チェックサムを無効にした仮想マシン ストレージ ポリシーの作成

 

ストレージ ポリシーの名前を入力します。

Name: SDB-No-Checksum

[Next] をクリックします。

 

 

オブジェクト チェックサムを無効にした仮想マシン ストレージ ポリシーの作成

 

[Rule-Sets] で、[Next] をクリックします。

[Rules based on data services] で [VSAN] を選択します。

次のルールを追加します。

Number of failures to tolerate: 1
Disable object checksum: Yes

[Next] をクリックします。

 

 

オブジェクト チェックサムを無効にした仮想マシン ストレージ ポリシーの作成

 

vsanDatastore がこの仮想マシン ストレージ ポリシーに準拠していることを確認します。

[Next] をクリックします。

 

 

オブジェクト チェックサムを無効にした仮想マシン ストレージ ポリシーの作成

 

[Ready to complete] 画面で、[Finish] をクリックします。

 

 

オブジェクト チェックサムを無効にした仮想マシン ストレージ ポリシーの作成

 

仮想マシン ストレージ ポリシーが作成されます。

 

 

オブジェクト チェックサムを有効にした仮想マシン ストレージ ポリシーの作成

 

もう 1 つ仮想マシン ストレージ ポリシーを作成し、今度はオブジェクト チェックサムを有効にします。

仮想マシン ストレージ ポリシーの名前を次のように指定します。

Name: SDC-Checksum

[Rule-Sets] で、[Next] をクリックします。

[Rules based on data services] で [VSAN] を選択します。

次のルールを追加します。

Number of failures to tolerate: 1
Disable object checksum: No

[Next] をクリックします。

[Next] をクリックします。

[Finish] をクリックします。

 

 

仮想マシン ストレージ ポリシー

 

仮想マシン ストレージ ポリシーが作成されます。

 

 

オブジェクト チェックサムのテストのための仮想マシンの準備

 

デスクトップ上に、Prepare Photon VM という名前の PowerCLI スクリプトがあります。

Prepare Photon VM をダブルクリックして実行します。

これは、Virtual SAN データストアにすでに存在する仮想マシンを登録する役割を果たします。

 

 

オブジェクト チェックサムのテストのための仮想マシンの準備

 

vSphere Web Client に戻ると、Photon-01a という仮想マシンが登録され、パワーオン状態になっているはずです。

この仮想マシンには合計 3 台のディスクがあります。これらを使用してオブジェクト チェックサムのテストを行います。

 

 

オブジェクト チェックサムのテストのための仮想マシンの準備

 

[Photon-01a] という名前の仮想マシンを選択します。

[Manage] -> [Policies] -> [Edit VM Storage Policies] の順に選択します。

 

 

オブジェクト チェックサムのテストのための仮想マシンの準備

 

仮想マシン ストレージ ポリシーを次のように変更します。

VM Home: Virtual SAN Default Storage Policy
Hard disk 1: Virtual SAN Default Storage Policy
Hard disk 2: SDB-No-Checksum
Hard disk 3: SDC-Checksum

変更する仮想マシン ホームまたはハード ディスクに関連付けられた仮想マシン ストレージ ポリシーをクリックします。

ドロップダウン リストから仮想マシン ストレージ ポリシーを選択します。

これらは、このラボで先ほど作成した仮想マシン ストレージ ポリシーです。

[OK] をクリックします。

 

 

オブジェクト チェックサムのテストのための仮想マシンの準備

 

仮想マシン ストレージ ポリシーが次のように割り当てられていることを確認します。

Hard disk 2: SDB-No-Checksum
Hard disk 3: SDC-Checksum

 

 

オブジェクト チェックサムのテストのための仮想マシンの準備

 

割り当てられた IP アドレスと、仮想マシンが実行されている ESXi ホストを記録しておきます。

 

 

オブジェクト チェックサムのテストのためのディスクの準備

 

Photon-01a仮想マシンに対する PuTTYセッションを開きます。

仮想マシンに割り当てられている IP アドレスを使用します。

「root」 としてログインし、パスワードは 「VMware1!」 を使用します。

この仮想マシンでは、オブジェクト チェックサムのテストのための準備がすでにできています。

すなわち、既知の 0 のパターンが dd コマンドでディスクに書き込まれています。

これから、2 台のディスクに書き込まれたすべてのパターンが 0 であることを検証します。そのためには、hexdump コマンドを使用します。

仮想マシンの 2 台のディスクに対して、次のコマンドを実行します (コマンドの実行には 1 ~ 2 分かかることがあります)。

hexdump -C /dev/sdb
hexdump -C /dev/sdc

このスクリーンショットのような出力が表示されます。

 

 

オブジェクト チェックサムのテスト: 無効

 

Photon-01a 仮想マシンが実行されている ESXi ホストにログインします。

この ESXi ホストに対する PuTTY セッションを開きます。

ユーザー名は 「root」、パスワードは 「VMware1!」 です。

次のフォルダに移動します。

cd /vmfs/volumes/NFSA/Software/

テストのシミュレーションに使用するスクリプトの名前は、test_checksum_v19.sh です。

 

 

 

オブジェクト チェックサムのテスト: 無効

 

注: このツールは VMware によってサポートされていません。ここでは Virtual SAN 6.2 の機能をシミュレートするために使用しています。

スクリプトを実行するには、次のコマンドを実行します (表示されるプロンプトに注意してください)。

./test_checksum_v19.sh

次のプロンプトに答えます。

Do you acknowledge that this tool is unsupported? [y/n] y
Please type in the name of the VM that you want to test checkum on: Photon-01a

 

 

オブジェクト チェックサムのテスト: 無効

 


Is Object-Checksum-Test the virtual machine you wish to test checksum on? [y/n] y
Do you want to display the VMDKs by label [l] or by .vmdk name [n] l
Please enter the label that you wish to use for the checksum test: Hard disk 2
Is Hard disk 2 the label of the VMDK you wish to test checksum on? [y/n] y

<Enter> キーを押して続行します。

 

 

 

オブジェクト チェックサムのテスト: 無効

 

ESXi ホストのパスワードはすべて 「VMware1!」 です。

Do you want to enable it for the duration of this test? [y/n] y
Are you sure you want to inject the bad data on a component on host esx-02a.corp.local? [y/n] y

この画面で一時停止し、データがディスクに書き込まれたことを確認します。仮想マシン [Photon-01a] に移動します。

 

 

オブジェクト チェックサムのテスト: 無効

 

仮想マシン [Photon-01a] に対して開いた PuTTY セッションに戻ります。

次のコマンドを実行して、パターンがディスクに書き込まれたことを確認します。

hexdump -C /dev/sdb

書き込まれたデータ パターンを確認できます。

これは、仮想マシンのストレージ ポリシー [Object Checksum] を無効にしたハード ディスクです。

ESXi ホストの PuTTY セッションに戻ります。

 

 

オブジェクト チェックサムのテスト: 無効

 

<Enter> キーを押して続行します。

RSA キー フィンガープリントを確認するように求められたら、「yes」 と回答します。

ここでは、DOM オーナーのスクラブの統計を確認できます。エラーが検出されていないのは、このディスクのオブジェクト チェックサムを無効にしたためです。

VMkernel.log ファイルに問題はありません。たとえば、Virtual SAN チェックサム エラーは検出されていません。VMkernel ログの 「チェックサムのオフロード」 に関するエントリはネットワーク カードに関するものであるため無視し、「チェックサム」 のエントリを確認します。

これは、オブジェクト チェックサムを無効にしたディスクです。

 

 

オブジェクト チェックサムのテスト: 有効

 

再度スクリプトを実行します。今度は、仮想マシンのストレージ ポリシー [Object Checksum] を有効にしたハード ディスクが対象です。

次のコマンドを実行します (表示されるプロンプトに注意してください):

./test_checksum_v19.sh

次のプロンプトに答えます。

Do you acknowledge that this tool is unsupported? [y/n] y
Please type in the name of the VM that you want to test checkum on: Photon-01a

 

 

オブジェクト チェックサムのテスト: 有効

 

Is Object-Checksum-Test the virtual machine you wish to test checksum on? [y/n] y
Do you want to display the VMDKs by label [l] or by .vmdk name [n] l
Please enter the label that you wish to use for the checksum test: Hard disk 3
Is Hard disk 3 the label of the VMDK you wish to test checksum on? [y/n] y

この画面で、チェックサム エラー数が 0 であることを確認できます。

<Enter> キーを押して続行します。

 

 

オブジェクト チェックサムのテスト: 有効

 

ESXi ホストのパスワードはすべて 「VMware1!」 です。

Do you want to enable it for the duration of this test? [y/n] y
Are you sure you want to inject the bad data on a component on host esx-02a.corp.local? [y/n] y

この画面で一時停止し、データがディスクに書き込まれたことを確認します。仮想マシン [Photon-01a] に移動します。

 

 

オブジェクト チェックサムのテスト: 有効

 

仮想マシン [Photon-01a] に対して開いた PuTTY セッションに戻ります。

次のコマンドで、0 のパターンが返されていることを確認します:

hexdump -C /dev/sdc

すべてのデータ パターンが 0 であることを確認できます。

ESXi ホストの PuTTY セッションに戻ります。

 

 

オブジェクト チェックサムのテスト: 有効

 

<Enter> キーを押して続行します。

RSA キー フィンガープリントを確認するように求められたら、「yes」 と回答します。

VMkernel.log ファイルにチェックサム エラーが記録されています。

2016-02-23T18:14:44.725Z cpu0:33221)LSOM: RCDomCompletion:6706: Throttled: Checksum error detected on component 327fcc56-171f-f096-9732-005056012210 (computed CRC 0x6e4179d7 != saved CRC 0x0)
2016-02-23T18:14:44.729Z cpu0:33221)LSOM: LSOMScrubReadComplete:1958: Throttled: Checksum error detected on component 327fcc56-171f-f096-9732-005056012210, data offset 524288 (computed CRC 0x6e4179d7 != saved CRC 0x0)

これは、オブジェクト チェックサムを有効にしたディスクです。Virtual SAN が検出され、エラーが修正されたことを確認できます。

2016-02-23T18:14:44.739Z cpu0:33101)WARNING: DOM: DOMScrubberAddCompErrorFixedVob:327: Virtual SAN detected and fixed a medium or checksum error for component 327fcc56-171f-f096-9732-005056012210 on disk group 5241a003-cbe6-2af1-8855-887eddaa580e

これは、オブジェクト チェックサムが動作していることを示しています。VMware ではこのスクリプトをサポートしていません。ここでは、機能を紹介することを目的として使用しています。

 

 

 

モジュール 3: まとめ

このモジュールでは、Virtual SAN 6.2 リリースで追加された、新しい仮想マシン ストレージ ポリシーの一部を紹介しました。

最初に説明したのはフォルト トレランス機能です。フォルト トレランス機能を使って、データ レプリケーション機能をパフォーマンスとキャパシティのどちらに合わせて最適化するかを指定できます。パフォーマンスを選択した場合、Virtual SAN がオブジェクトのコンポーネントの配置に使用するディスク容量が増えますが、オブジェクトにアクセスするパフォーマンスが向上します。キャパシティを選択した場合、Virtual SAN で使用するディスク容量が減りますが、パフォーマンスが低下します。

オブジェクト チェックサムは、RAID-5 および RAID-6、デデュープ (重複排除) と圧縮、Virtual SAN ストレッチ クラスタ構成など、すべての新機能に対応しています。前述のように、オブジェクト チェックサムはデフォルトで有効になっているため、特に設定する必要なく、この機能を活用できます。何らかの理由でオブジェクト チェックサムが不要な場合は、仮想マシンのストレージ ポリシーで無効にできます。Virtual SAN では、この機能を使って、潜在的なセクタ エラーによるデータの破損 (通常、物理ドライブの問題が原因で発生します) や、その他の兆候のないデータ破損を検出できます。

 

モジュール 4: スパース仮想マシン スワップ オブジェクト

新しいスパース仮想マシン スワップ オブジェクト


Virtual SAN データストアの仮想マシンは、ファイルのセットではなく、オブジェクトのセットとして展開されます。従来のデータストアでは、仮想マシンはファイルのセットとして展開されていました。オブジェクトは、仮想マシン ホームのネームスペース、VMDK、仮想マシン スワップなどです。

仮想マシン スワップは、仮想マシンがパワーオン時にのみ確保されますが、これまで Virtual SAN では、常に 100 % のオブジェクト領域がプロビジョニングされていました。

この方式では、使用する容量が多くなるため、デメリットがあります。たとえば、仮想マシンを 100 台展開し、それぞれ 8 GB のメモリを割り当てると、仮想マシン スワップに 800 GB のディスク容量がプロビジョニングされます。

予約された容量は、仮想マシンでリソースの問題が発生しない限り使用されません。


 

新しいスパース仮想マシン スワップ オブジェクト

 

この例では、作成済みの仮想マシン [FTT=1-Raid5] のみをパワーオンします。

他の仮想マシンを実行している場合はオフにしてください。

仮想マシン [FTT=1-Raid5] には 64 MB のメモリが割り当てられています。

仮想マシンを実行している ESXi ホストは、ここで示すものとは異なっている場合があります。

 

 

新しいスパース仮想マシン スワップ オブジェクト

 

[Capacity] ビューに切り替えます。

[Cluster Site A] -> [Monitor] -> [Virtual SAN] -> [Capacity] の順に選択します。

[Capacity] ビューの一番下までスクロールし、[Used Capacity Breakdown] セクションを表示します。

スワップ オブジェクトが約 140 MB 使用していることがわかります。

 

 

新しいスパース仮想マシン スワップ オブジェクト

 

仮想マシン [FTT=1-Raid5] をパワーオフします。

Virtual SAN データストアでディスク容量を消費している仮想マシン スワップ オブジェクトはなくなります。

 

 

 

新しいスパース仮想マシン スワップ オブジェクト

 

仮想マシン [FTT=1-Raid5] を実行している ESXi ホストに対して、PuTTY セッションを開きます。

Virtual SAN クラスタにある各 ESXi ホストで、この詳細設定を行う必要があります。現在の環境では、仮想マシンを実行する ESXi ホストでのみ設定します。

注: マニュアルのコマンドをコピーして、[SEND TEXT] オプションを使用することもできます。

この設定は [SwapThickProvisionDisabled] という名前で、デフォルトで無効になっています:

esxcfg-advcfg -g /VSAN/SwapThickProvisionDisabled

次のコマンドで設定を有効にします:

esxcfg-advcfg -s 1 /VSAN/SwapThickProvisionDisabled

 

 

 

新しいスパース仮想マシン スワップ オブジェクト

 

仮想マシン [FTT=1-Raid5] を再度パワーオンします。

[Capacity] ビュー画面に戻ります。

スワップ オブジェクトが使用しているディスク容量は、140 MB から 12.00 MB になりました。

この新機能を使用して、使用されるディスク容量を大幅に削減できます。

その効果は、展開済みの仮想マシンの数、仮想マシンのスワップ領域のサイズ (基本的には、仮想マシンに割り当てられた未予約メモリのサイズ) によって決まります。

 

 

 

パフォーマンス グラフ: 仮想マシン消費量

 

データを入出力してから、パフォーマンス グラフに戻ります。

仮想マシン [FTT=1-Raid5] を選択します。

[Monitor] を選択します。

[Performance] を選択します。

[Virtual SAN - Virtual Machine Consumption] を選択します。

パフォーマンス グラフにデータが反映されています。なお、これは仮想化された実習ラボ環境であり、表示されるデータセットは限定されています。

5 分間隔でパフォーマンス グラフをクリックして、値を取得します。

 

 

パフォーマンス グラフ: クラスタ消費量

 

データを入出力してから、パフォーマンス グラフに戻ります。

[Cluster Site A] というクラスタを選択します。

[Monitor] を選択します。

[Performance] を選択します。

[Virtual SAN - Virtual Machine Consumption] を選択します。

パフォーマンス グラフにデータが反映されています。なお、これは仮想化された実習ラボ環境であり、表示されるデータセットは限定されています。

5 分間隔でパフォーマンス グラフをクリックして、値を取得します。

 

 

 

モジュール 4: まとめ

このモジュールでは、Virtual SAN 6.2 で、仮想マシンのスワップ オブジェクトをシン構成で展開できることを説明しました。

オーバー コミットメントしたメモリに仮想マシンが依存している環境では、スパース仮想マシン スワップ オブジェクトを無効にしないことを推奨します。こうした環境では、使用できるメモリ ページがない場合に、仮想マシンでスワップ ファイルが必要になります。

 

モジュール 5: Virtual SAN ストレッチ クラスタ (ROBO)

Virtual SAN ストレッチ クラスタ (ROBO)


ストレッチ クラスタは、Virtual SAN クラスタを単一のサイトから 2 つのサイトに拡張し、可用性と、サイト間のロード バランシングを向上させます。通常、ストレッチ クラスタは、市内や大学内など、データセンター間の距離が近い環境に展開されます。

ストレッチ クラスタを使用すると、計画的なメンテナンスを実施して、災害時の問題を回避できます。メンテナンス時や、サイトの 1 つが停止した場合でも、クラスタ全体の運用には影響しないためです。ストレッチ クラスタ構成では、両方のサイトがアクティブ サイトになります。一方のサイトで障害が発生すると、Virtual SAN はもう一方のサイトのストレージを使用します。vSphere HA は、残ったアクティブ サイトで再起動する必要がある仮想マシンを再起動します。

一方のサイトを優先サイトとして指定する必要があります。もう一方のサイトは、セカンダリ サイトまたは非優先サイトになります。2 つのアクティブ サイト間でネットワーク接続が切断された場合、システムは優先サイトのみを使用します。つまり、優先サイトとして指定したサイトが動作を続けます。

Virtual SAN ストレッチ クラスタが許容できるリンク障害は同時に 1 つで、障害時にも継続してデータを利用できます。リンク障害とは、2 つのサイト間、または、いずれかのサイトとウィットネス ホスト間のネットワーク接続が切断された状態です。サイト障害やネットワーク接続の切断中、Virtual SAN は正常に動作しているサイトに自動的に切り替えます。


 

Virtual SAN ストレッチ クラスタの構成

 

Virtual SAN に Virtual SAN for Remote Office Branch Office (ROBO) が追加されました。このソリューションは、小規模な ROBO 環境と該当するユースケースの要件を満たすために設計され、パッケージ化されています。

Virtual SAN for ROBO は、フォルト ドメインに基づいて作成されています。必要な障害ゾーンは 3 つのノード (2 つの物理ノードとウィットネス仮想アプライアンス) です。ウィットネス仮想アプライアンスは、障害発生時にクラスタ クォーラム サービスを提供し、ウィットネス オブジェクトとクラスタ メタデータ情報を格納することを目的として設計されています。

ウィットネス仮想アプライアンスを使用すると、第三の物理ノードが不要になります。ROBO のユースケースでコストの低減は重要な要件であるため、ROBO を導入するお客様はこの点を重視しています。

Virtual SAN ウィットネス仮想アプライアンスの仕様:

この環境には、Virtual SAN ウィットネス ホストを展開してあります。ESXi ホストは、[esx-07a.corp.local] として登録されています。

注: ウィットネス ホストは水色で表示され、vSphere 環境で区別しやすくなっています。

 

 

Virtual SAN ストレッチ クラスタの構成

 

[esx-07a.corp.local] という ESXi ホストを選択します。

[Manage] を選択します。

[Storage] を選択します。

[Storage Devices] を選択します。

Virtual SAN ウィットネス ホストには、フラッシュ ドライブ (キャッシュ) が 1 台、HDD (キャパシティ) が 1 台割り当てられています。

2 つのドライブを使用して、Virtual SAN ウィットネス ホストのディスクグループを作成します。

 

 

Virtual SAN ストレッチ クラスタの構成

 

ストレッチ クラスタまたは 2 つのホスト Virtual SAN クラスタを構成します。

[ROBO Cluster] を選択します。

[Manage] を選択します。

[Settings] を選択します。

[General] を選択します。

[Configure] をクリックします。

 

 

 

Virtual SAN ストレッチ クラスタの構成

 

[Disk Claiming] で、[Add disks to Storage] から [Manual] を選択します。

[Fault Domains and Stretched Cluster] セクションで、[Configure two host Virtual SAN cluster] を選択します。

[Next] をクリックします。

 

 

Virtual SAN ストレッチ クラスタの構成

 

VMkernel ポートで Virtual SAN トラフィックが有効になっていることを確認します。

[Next] をクリックします。

 

 

Virtual SAN ストレッチ クラスタの構成

 

Virtual SAN クラスタでキャッシュ層とキャパシティ層として使用するディスクを選択します。

ディスクは、モデルと容量またはホストごとにグループ化できます。

ご使用の環境で使用できるデバイスを基に、推奨される構成を設定済みです。

ホストごとのキャパシティ ディスクの数は、キャッシュ ディスクの数と同じか多くする必要があります。

[Next] をクリックします。

 

 

 

Virtual SAN ストレッチ クラスタの構成

 

Virtual SAN ウィットネス ホストとして [esx-07a.corp.local] を選択します。

ウィットネス ホストの要件は、画面に表示されています。

[Next] をクリックします。

 

 

Virtual SAN ストレッチ クラスタの構成

 

キャッシュ層に 10 GB のディスクを選択します。

キャパシティ層に 15 GB のディスクを選択します。

[Next] をクリックします。

 

 

Virtual SAN ストレッチ クラスタの構成

 

設定内容を確認し、[Finish] をクリックします。

 

 

 

Virtual SAN ストレッチ クラスタの構成

 

[Recent Tasks] ペインを確認します。

 

 

Virtual SAN ストレッチ クラスタの構成

 

設定が完了すると、Virtual SAN ストレッチ クラスタが作成されます。

ストレッチ クラスタが有効になり、優先フォルト ドメインの名前は [Preferred]、Virtual SAN ウィットネス ホストは [esx-07a.corp.local] になっています。

画面の下には、作成した 2 つのフォルト ドメインが表示されます。各フォルト ドメインには 1 台の ESXi ホストが追加されています。

 

 

Virtual SAN オブジェクトの健全性

 

[ROBO Cluster] を選択します。

[Monitor] を選択します。

[Virtual SAN] を選択します。

[Health] を選択します。

ストレッチ クラスタの健全性チェックに新しい要素が追加されています。

 

 

ストレッチ クラスタの健全性の検証

 

ストレッチ クラスタの健全性チェックを展開します。

Virtual SAN ストレッチ クラスタに関する健全性チェックが表示されます。

 

 

 

Virtual SAN ストレッチ クラスタの vSphere High Availability (HA) および Distributed Resource Scheduler (DRS) の設定

Virtual SAN ストレッチ クラスタの仮想マシンに可用性を持たせるには、vSphere High Availability (HA) を設定します。

これにより、ホストの障害時にアフィニティ ルールに基づいて同一サイトで仮想マシンを再起動したり、全体的なサイト障害が発生したときにリモート サイトで仮想マシンを再起動したりできるようになります。Virtual SAN ストレッチ クラスタで高可用性を実現するために必要な設定は次のとおりです。

ここでは、Virtual SAN ストレッチ クラスタで vSphere HA を設定する際に VMware が推奨する設定を示し、その理由について説明します。

このガイダンスに従って設定すると、1 つのサイトでコンポーネントまたはホストの障害が発生したときに、データの読み取りを中断することなく、同じサイトで仮想マシンを再起動できます。全体的なサイト障害時には、仮想マシンをフェイルオーバーし、残りのホストで仮想マシンを再起動します。

 

 

プライマリ サイトへの仮想マシンのクローン作成

 

Virtual SAN ストレッチ クラスタを作成したので、次に、Virtual SAN クラスタに仮想マシンを展開します。展開には、仮想マシン [linux-micro-01a] のクローンを作成します。

仮想マシン [linux-micro-01a] を右クリックし、[Clone]、[Clone to Virtual Machine] の順に選択します。

 

 

 

プライマリ サイトへの仮想マシンのクローン作成

 

仮想マシンに 「VM-Primary」 という名前を付けます。この仮想マシンはプライマリ サイトに配置されます。

VM Name : VM-Primary

[Next] をクリックします。

 

 

プライマリ サイトへの仮想マシンのクローン作成

 

[ROBO Cluster] を選択します。まずここに仮想マシンを配置します。

[Next] をクリックします。

 

 

 

プライマリ サイトへの仮想マシンのクローン作成

 

この仮想マシンに、仮想マシンのストレージ ポリシーを適用します。vsanDatastore に仮想マシンを配置します。

仮想マシンのストレージ ポリシーを選択します:

VM Storage Policy: Virtual SAN Default Storage Policy

[Next] をクリックします。

 

 

 

プライマリ サイトへの仮想マシンのクローン作成

 

[Select Clone options] で [Next] をクリックします。

 

 

プライマリ サイトへの仮想マシンのクローン作成

 

設定内容を確認して、[Finish] をクリックします。

 

 

プライマリ サイトへの仮想マシンのクローン作成

 

最初の仮想マシンを使用できるようになったので、同じ手順で 2 番目の仮想マシンを作成します。仮想マシンの名前は 「VM-Secondary」 とします。

 

 

セカンダリ サイトへの仮想マシンのクローン作成

 

ここでは、仮想マシン [VM-Primary] のクローンを作成します。

仮想マシン [VM-Primary] を右クリックし、[Clone]、[Clone to Virtual Machine] の順に選択します。

 

 

セカンダリ サイトへの仮想マシンのクローン作成

 

仮想マシンに 「VM-Secondary」 という名前を付けます。この仮想マシンはセカンダリ サイトに配置されます。

VM Name : VM-Seondary

[Next] をクリックします。

 

 

セカンダリ サイトへの仮想マシンのクローン作成

 

[ROBO Cluster] を選択します。まずここに仮想マシンを配置します。

[Next] をクリックします。

 

 

セカンダリ サイトへの仮想マシンのクローン作成

 

この仮想マシンに、仮想マシンのストレージ ポリシーを適用します。vsanDatastore に仮想マシンを配置します。

仮想マシンのストレージ ポリシーを選択します:

VM Storage Policy: Virtual SAN Default Storage Policy

[Next] をクリックします。

 

 

セカンダリ サイトへの仮想マシンのクローン作成

 

[Select Clone options] で [Next] をクリックします。

 

 

セカンダリ サイトへの仮想マシンのクローン作成

 

設定内容を確認して、[Finish] をクリックします。

 

 

Virtual SAN ストレッチ クラスタの vSphere HA および DRS の設定

 

環境に 2 つの仮想マシンが展開されました。

 

 

vSphere DRS の設定

 

Virtual SAN ストレッチ クラスタに必要な HA と DRS のほとんどの設定は設定済みですが、それらの設定内容をここで示します。

DRS は、完全自動モード、または、一部自動化モードに設定できます。

[ROBO Cluster] を選択します。

[Manage] を選択します。

[Settings] を選択します。

[vSphere DRS] を選択します。

vSphere DRS は有効で、完全自動モードになっています。

 

 

 

VM/Host Groups

 

次に、Virtual SAN ストレッチ クラスタの DRS について説明します。

DRS についてまず考慮する事項は、仮想マシンとホストのアフィニティ ルールです。

仮想マシンとホストのアフィニティ ルールを機能させるには、DRS が必要です。DRS が有効になっていない場合、「should」 ルールは無視されます。つまり、仮想マシンとホストのアフィニティ ルールに 「should」 を使用する場合、DRS が必要です。

[ROBO Cluster] というクラスタを選択します。

[Manage] を選択します。

[Settings] を選択します。

[VM/Host Groups] を選択します。

[Primary] を選択します。

[Primary] の [Host Group] に [esx-05a.corp.local] という名前の ESXi ホストがあります。

[Secondary] をクリックします。

[Secondary] の [Host Group] に [esx-06a.corp.local] という名前の ESXi ホストがあります。

 

 

VM/Host Groups

 

仮想マシン グループを確認します。

[Primary-VM] グループを選択します。

この時点で、仮想マシン グループに割り当てられている仮想マシンはありません。

注: Virtual SAN ストレッチ クラスタに追加の仮想マシンを展開している場合、DRS で処理できるように、仮想マシン グループに追加します。

[VM/Host Group Members] で [Add] を選択します。

 

 

 

VM/Host Groups

 

[VM-Primary] という名前の仮想マシンを選択し、[OK] をクリックします。

 

 

VM/Host Groups

 

[Secondary-VM] グループを選択します。

この時点で、仮想マシン グループに割り当てられている仮想マシンはありません。

[VM/Host Group Members] で [Add] を選択します。

 

 

VM/Host Groups

 

[VM-Secondary] という名前の仮想マシンを選択し、[OK] をクリックします。

 

 

VM/Host Groups

 

仮想マシン [VM-Secondary] が仮想マシン グループ [Secondary-VM] に存在することを確認します。

 

 

VM/Host Rules

 

[VM/Host Rules] を確認します。

[PrimaryVMHosts] ルールを選択します。

ここで重要な情報は 2 つあり、1 つは [VM/Host Rule Details] です。内容は、[Virtual Machines that are members of the VM Group should run on hosts that are members of the Host Group.] です。

もう 1 つは、[Group Members] です。ここでは、仮想マシン [VM-Primary] は [esxi-05a.corp.local] という名前のホストで実行されることが示されています。

[SeondaryVMHosts] ルールを選択します。

ここでは、仮想マシン [VM-Secondary] は [esxi-06a.corp.local] という名前のホストで実行されることが示されています。

 

 

Virtual SAN ストレッチ クラスタでの HA の有効化

 

Virtual SAN ストレッチ クラスタの仮想マシンに可用性を持たせるには、vSphere HA を設定します。これにより、ホストの障害時にアフィニティ ルールに基づいて同一サイトで仮想マシンを再起動したり、全体的なサイト障害が発生したときにリモート サイトで仮想マシンを再起動したりできるようになります。Virtual SAN ストレッチ クラスタで高可用性を実現するために必要な設定は次のとおりです。

[ROBO Cluster] を選択します。

[Manage] を選択します。

[Settings] を選択します。

[vSphere HA] を選択します。

[vSphere HA] は現在無効になっています。[Edit] をクリックします。

 

 

Virtual SAN ストレッチ クラスタでの HA の有効化

 

[Turn On vSphere HA] を選択します。

[Failure conditions and VM response] を展開します。

 

 

Virtual SAN ストレッチ クラスタでの HA の有効化

 

[Response for Host Isolation] で、[Power off and restart VMs ] が選択されていることを確認します。

[Admission Control] を展開します。

 

 

Virtual SAN ストレッチ クラスタでの HA の有効化

 

サイト障害が発生すると、場合によってすべての仮想マシンを 1 つのサイトで実行する必要があり、このとき、クラスタは全体の半分になります。予約分を確保するため、HA でリソースの 50 % (1 サイト分) を予約するように設定します。

[Admission Control] セクションで、次のように選択します:

[Define failover capacity by reserving a percentage of the cluster resources]:

[Reserved failover CPU capacity]: 50 %
[Reserved failover Memory capacity]: 50 %

 

 

 

仮想マシンとホスト間のアフィニティ ルールに準拠する HA の設定

 

[VM/Host Rules] で指定する最後の設定です。この設定は、全体的なサイト障害が発生したときの vSphere HA の動作を定義します。

[vSphere HA Rule Settings] というセクションがあります。

設定の 1 つに、[VM to Host Affinity rules] があります。

[VM to Host Affinity rules] が [vSphere HA should respect rules during failover] に設定されていることを確認します。

この設定は、次のような意味を持ちます。

• 両サイトにそれぞれ複数のホストがあり、ホストの 1 つで障害が発生した場合、vSphere HA は、そのサイトの残りのホストにある仮想マシンを再起動します。読み取りのアフィニティは維持されます。

• 全体的なサイト障害が発生した場合、vSphere HA は、もう 1 つのサイトのホストにある仮想マシンを再起動します。「must respect」 オプションが選択されている場合、ルールに反するため、vSphere HA はもう 1 つのサイトの仮想マシンを再起動できません。「should」 ルールを使用すると、この問題を回避できます。

 

 

仮想マシンのパワーオン

 

[VM-Primary] と [VM-Secondary] という名前の 2 つの仮想マシンをパワーオンします。

[VM-Primary] は [esxi-05a.corp.local] で実行され、[VM-Secondary] は [esxi-06a.corp.local] で実行されています。

これは、[VM/Host Rules] で指定した設定です。

 

 

VM-01 のコンポーネント割り当ての確認

 

[VM-Primary] を選択します。

[Monitor] を選択します。

[Policies] を選択します。

[Hard disk 1] を選択します。

このレイアウトでは、仮想マシンが正常に展開され、フォルト ドメイン (サイト) ごとに 1 つのコンポーネントが割り当てられ、ウィットネス ホスト (esx-07a.corp.local) にウィットネス コンポーネントが割り当てられています。

ここに示されているように、[site 1] のストレージにデータのコピーが 1 つあり、[site 2] に 2 番目のデータのコピー、ウィットネス ホストとウィットネス サイトのストレージにウィットネス コンポーネントがあります。

 

 

 

Virtual SAN 健全性チェック

 

障害シナリオを試す前に、すべての健全性チェックが正常に完了したことを確認します。

仮想環境で作業しており、このクラスタでは Virtual SAN パフォーマンス サービスを有効にしていないため、ハードウェア互換性の健全性の警告は、表示されても無視してください。

 

 

障害シナリオ: 単一ホストの再起動

 

ここでは、障害シナリオをシミュレートし、仮想マシン コンポーネントの 1 つを含む単一のホストを再起動します。

[esx-05a.corp.local] という ESXi ホストを選択して再起動します。

[esx-05a.corp.local] を右クリックし、[Power] -> [Reboot] の順に選択します。

 

 

障害シナリオ: 単一ホストの再起動

 

[OK] を選択して ESXi ホストを再起動します。

 

 

Absent 状態のコンポーネント

 

[VM-Primary] という仮想マシンを選択します。

[Monitor] を選択します。

[Policies] を選択します。

[Hard disk 1] を選択します。

[Physical Disk Placement] を選択します。

ESXi ホストが再起動されてしばらくすると、そのホスト上の [VSAN Object] [Absent] になります。

 

 

Virtual SAN 健全性チェック

 

[ROBO Cluster] を選択します。

[Monitor] -> [Virtual SAN] -> [Health] の順に選択します。

健全性チェックが完了するまで待ちます。

[Data] 健全性セクションを展開し、エラーを監視します。

[Network] 健全性を展開し、エラーを監視します。

[Physical disk] 健全性を展開し、エラーを監視します。

 

 

別のホストで再起動された VM-Primary

 

[VM-Primary] という仮想マシンの [Summary] ビューに戻ります。

この仮想マシンが [esx-06a.corp.local] という名前の別の ESXi ホストでパワーオンされたことがわかります。

 

 

vSphere のタスク

 

[Home] を選択します。

[Tasks] を選択します。

[esxi-05a.corp.local] というホストがオンラインに戻ると、仮想マシンをセカンダリ サイトからプライマリ サイトに戻す移行タスクが表示されます。

 

 

別のホストに移行された VM-Primary

 

移行タスクが完了すると、仮想マシン [VM-Primary] は、[esxi-05a.corp.local] という ESXi ホスト上で実行されています。

 

 

Virtual SAN 健全性チェック

 

健全性チェックに戻ると、すべてのテストで問題がなかったことがわかります。

 

 

モジュール 5: まとめ

このモジュールでは、Virtual SAN ウィットネス ホストを使用して 2 ノードの Virtual SAN ストレッチ クラスタを作成する方法を説明しました。ウィットネス ホストは、この 3 ノードの Virtual SAN クラスタを作成するためのクォーラムとなります。

Virtual SAN ストレッチ クラスタに必要な vSphere High Availability (HA) と Distributed Resource Scheduler (DRS) という構成について説明し、最後に、Virtual SAN ストレッチ クラスタ内のノード障害をシミュレートし、仮想マシンがクラスタ内の別のノードで再起動される様子を確認しました。元のノードがオンラインに戻ると、仮想マシンはそのホストに戻りました。

 

Conclusion

Thank you for participating in the VMware Hands-on Labs. Be sure to visit http://hol.vmware.com/ to continue your lab experience online.

Lab SKU: HOL-SDC-1608-SpringRelease

Version: 20160409-075432